【速報】税理士試験が幕張メッセから会場変更で調整中、大原の就職面接会コロナで中止など2件まとめ：今月の税理士業界ニュース（2020年7月その3）

7月28日に、就職、税理士試験関連のニュースがリリースされています。

「大原キャリアナビ就職面接会コロナで中止」「令和2年度の税理士試験、幕張メッセから試験場変更で調整中」に関する記事をご紹介します。

大原キャリアナビ就職面接会コロナで中止

• 【8月22日(土)　就職面談会　開催中止のお知らせ】（大原キャリアナビ　2020年7月某日付）

会計業界の採用活動は、面接の一部をオンラインで行うところもありますが、まだまだ対面での面接を行うところも多いのが現状です。

そのような状況の中、会計事務所業界では毎年恒例の専門学校主催による夏の就職面談会の開催中止のお知らせが、大原キャリアナビよりリリースされています。

8月22日(土)に開催を予定しておりました就職面談会(東京会場)は、新型コロナウイルスの感染が拡大している状況を鑑み、誠に勝手ながら開催を中止させていただくこととなりました。

引用元：【8月22日(土)　就職面談会　開催中止のお知らせ】（大原キャリアナビ　2020年7月某日付）

今年の大原主催の面談会（東京）には、アクタス税理士法人、東京共同会計事務所、税理士法人令和会計社、 デロイト トーマツ税理士法人など、42の会計事務所が参加する予定でした。今回中止になった就職面談会の代替として、事務所PRの閲覧やメールエントリーができるページを、8月の税理士試験後に大原キャリアナビで公開予定ということです。

なお、現状では東京会場のみ中止とのことで、札幌、名古屋、大阪会場は予定通り開催されるようです。

今回、大原の面談会が中止とのことで、前日の8月21日（金）に予定されているTAC主催による就職説明会は予定通り開催されるのか動向が気になります。夏の就職説明会は、税理士受験生の方々や会計事務所業界の方々にとって貴重な就職活動の機会ですので、業界の採用・就職活動への影響が懸念されます。

また、新型コロナウィルスの感染が再び広がる中、今後、オンラインでの面接が増えてくる可能性は十分ありますので、就職・転職活動を行われる方は機材などは事前に準備しておくと良いかもしれません。

• 【8月22日(土)　就職面談会　開催中止のお知らせ】（大原キャリアナビ　2020年7月某日付）

令和2年度の税理士試験、幕張メッセから試験場変更で調整中

• 令和２年度（第 70 回）税理士試験の試験場について（国税庁　令和2年7月28日付）

7月16日に令和2年度（第70回）税理士試験会場が発表になり、試験が開催されることに安堵された受験生の方も多かったと思います。

• 【速報】東京会場は国税局に。令和2年度の税理士試験会場が発表！コロナ対策のための受験時の留意事項も

東京近郊の方は、会場が幕張メッセということで、急いでホテルを手配したという方もおられると思いますが、決定からわずか12日で、再び試験場が変更されるというのです。

今回、令和2年度（第70回）税理士試験の試験場についてのお知らせが、国税庁よりリリースされています。

7月22日に政府から発表された大規模イベントの人数制限緩和延長決定を受けまして、現在、令和２年度（第70回）税理士試験の試験場のうち受験者が5,000人を超える見込みである試験場（千葉県「幕張メッセ」会場）については、一部の受験者の試験場を変更する方向で調整を進めています。

引用元：令和２年度（第 70 回）税理士試験の試験場について（国税庁　令和2年7月28日付）

受験者が5,000人を超える見込みである試験場について変更を進めているということで、該当するのは幕張メッセ会場1か所のようです。

ちなみに、『令和２年度（第70回）税理士試験　受験申込者数（科目別・試験地別）（国税庁WebサイトPDF）』によると、幕張メッセは、簿記論（受験申込者数6,780人）と財務諸表論（受験申込者数5,629人）が5,000人を超えています。5,000人を超えている科目についてだけなのか、全科目についてなのかは国税庁の発表では明記されていませんが、仮に5,000人を超える科目のみ試験場を変更するとなると、簿記論と財務諸表論の受験を予定していた方は、8月上旬頃に受験票が再送されてくる可能性があります。

試験日については、当初の2020年8月18日（火）～20日（木）からの変更のお知らせはないので、試験まで約3週間という土壇場になって、これから試験場の変更の調整を行うという事態になりました。今年は新型コロナでイベントが自粛されている状況なので、会場探しは意外と手間取らず決まるのかもしれませんが、ホテルを予約されていた方はキャンセルや再度手配が必要になりそうです。

受験する皆さんにとっては、試験直前まで落ち着かない状況になってしまいましたが、最後まで集中力を切らすことなく合格をつかみ取っていただきたいと思います。詳細は下記国税庁からのリリースをご覧ください。

• 令和２年度（第 70 回）税理士試験の試験場について（国税庁　令和2年7月28日付）

（著者：大津留ぐみ / 大津留ぐみの記事一覧）

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大津留 ぐみ

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【大津留ぐみ：公認会計士・税理士／会計士・税理士専門ライター】 大学在学時にシェイクスピアを学んだことをきっかけに劇作家を目指すも挫折。編集プロダクションで編集やライティング業務に従事した後、公認会計士試験にチャレンジし合格。大手監査法人の東京事務所にて監査業務、財務デューデリジェンスなどに従事。 その後、フリーランスの公認会計士として非常勤監査、税理士法人の社員税理士として税務業務に従事しつつ、大津留ぐみのペンネームでライターとしての執筆活動にも従事。ライターとして、お金、社会保障、会計、税務などに関する記事を執筆。また、2児の母となったことをきっかけに、子どもの貧困や教育格差、子どものイジメに関する記事なども執筆。現在は、株式会社ワイズアライアンスの専属ライターとして会計・税務の記事を執筆しつつ、会計事務所にて内部統制業務にも従事するパラレルワーカー。公認会計士・税理士。