2017年08月11日(金・祝)に開催される会計事務所 就職・キャリア 大交流会2017!!には業界注目の若手税理士事務所から界隈を賑わす会計系ベンチャー企業まで10社が参加。本記事では事前インタビューとしてワンストップの専門家集団汐留パートナーズグループの事前インタビューをお送ります。
今回インタビューに答えていただいたのは、汐留パートナーズグループ CEOの前川研吾さん(公認会計士・税理士・行政書士)と、税理士科目合格者として汐留パートナーズ税理士法人で活躍中の望月美希さん。汐留パートナーズのカルチャーから採用方針まで語っていただきました。
ベンチャーからIPO準備会社・上場企業まで、120人の総合力で顧客の課題をワンストップで解決
汐留パートナーズグループ CEO前川 研吾
公認会計士(日米)・税理士・行政書士
1981年北海道釧路市生まれ。2003年北海道大学経済学部卒業後、Ernst & Young(EY)の日本メンバーファームである新日本有限責任監査法人に入所。国内監査部門・株式公開部門にて5年間監査・IPO業務に従事。2008年に汐留パートナーズグループを設立、2009年グループCEOに就任。現在、税理士・公認会計士・弁護士・社会保険労務士等のプロフェッショナルによるワンストップサービスを拡大中。
-汐留パートナーズは税理士・公認会計士・弁護士・社労士・司法書士・行政書士など様々な事務所が一体となっているグループ企業ですよね?
その通りです。最初は会計事務所を立ち上げまして、現在はコンサルティング会社、税理士法人、弁護士法人、社会保険労務士法人、行政書士法人、司法書士事務所、特許商標事務所、海事法務事務所に飲食店までいくつかのファームがあり、一体となって汐留パートナーズグループを構成しています。2017年7月現在で税理士法人が約80人と一番多く、グループ全体では約120人が所属しています。税理士受験生や科目合格者も多く約30人の方々に働いて頂いています。
次の4月で創立10周年でして、人数も増えてきたので事務所の移転も計画しています。
-おめでとうございます!最初は会計事務所だったのですね。そもそもの立ち上げの経緯を教えていただけますか?
私は元々大手の監査法人に勤めていました。そこから飛び出し、税理士登録をして税理士になったのですが、もちろん税理士としての実務経験はありませんでした。一般的には大手の税理士法人などに入所して数年間の修行を積むようですが、私はいきなり開業してしまいました。今振り返ってみると突然飛び出してみてよかったと思っています。
ただ、やはり個人事務所でやっていては税理士法人と比べて信用力が落ちる場合も多いと感じました。人づてでお客様をご紹介していただくのでしたらあまり大きな問題ではないのですが、それ以外のルートからのお仕事も多くなっていく時期がありまして、そのタイミングで税理士法人を立ち上げることになりました。求職者や転職者の目線からも、税理士法人のほうが個人事務所よりも転職する対象事務所として考えて下さる方が多く、またお安心して入社していただけるというのもメリットとしてあります。
-それが今ではワンストップで様々なことを解決するグループになったのですね。
私が開業した後に少し遅れて、弁護士と社労士が汐留パートナーズに参画してくれました。最初はワンストップの強みを生かしたIPO(株式公開)支援をしていました。そこからあれもやってほしい、これもできたらいい、ということでどんどんお客様と提供するサービスラインが増えていきました。
とは言っても法人を増やすこと自体は目的ではありませんが、弁護士業務を提供するのに弁護士法人が必要だったり、登記業務を提供するのに司法書士事務所が必要だったというほうが認識としては正しいです。
今では会社設立から会計税務、人事労務、法務、様々なコンサルティング、そして資金や振込管理などのキャッシュマネジメントまでも対応しています。汐留パートナーズにお願いすれば全部問題が解決するとお客様に思って頂けるのが私たちの理想です。
今でこそ総合力をアピールする法人も増えてきましたが、約10年前からワンストップでサービスを提供してきたのは私どもが最初であったと思います。
今後はITやクロスボーダー取引が私たちの業界のテーマになってくると思います。というのも、最近の、特にベンチャー企業などの若い経営者はITリテラシーが非常に高いですし、商品やサービスの売上先や仕入先が国外であることも少なくありません。他方で税理士事務所は、IT化もグローバル化も非常に遅れています。お客様のビジネスのスピードに合わせて、様々なことをワンストップで対応することはお客様に喜んでもらえるサービスであると思いますし、我々にとってのビジネスチャンスになると思っています。
自分の大切な人を紹介できる会社
-続いて汐留パートナーズのカルチャーを教えて頂けますか?
我々は経営理念やビジョンなどを重要視しておりまして、何か困ったときや意思決定を求められる際は、常にここに立ち返ることを意識しています。汐留パートナーズフィロソフィーと呼んでいます。
【汐留パートナーズの3つの経営理念】
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汐留パートナーズグループの経営理念が書かれた手帳は社員全員に配られ、常に共有されている。目標、経営理念、ビジョン、行動指針が記載されている。
3つの経営理念を日々の行動にまでブレイクダウンした9つの行動指針には、人としてビジネスマンとして当たり前のことを当たり前にやるということが書かれています。それらはごくごく普通のことなのですが、それによりメンバー全員が例えばゴミが落ちてたら拾うとか、トイレットペーパーがなくなってたら補充しないと困るでしょとか、愛情をもって毎日を過ごすことができます。会社も自宅と同じ環境ってことですね。
これからの時代は、人工知能(AI)やロボットが発達して会計や税務の仕事がなくなっていくと言われています。とはいえ、コミュニケーション能力や判断能力が必要なケースなど、人工知能では対応できない部分もあることも事実です。
これからの時代は、お仕事を頼むときには、誠実でしっかりと最後までやり遂げてくれる人にお願いをすることが増えてくるでしょう。今後のプロフェッショナルにも人としての在り方はとても重要になってくるのです。
-ありがとうございます。このお話は採用方針にも反映されていそうですが、採用方針を教えていただけますか?
私たちは、「誠実性」「熱意」「向上心」は変わらないスキルだと考えています。なので、これらが備わっていることを非常に重要視しています。他方で「姿勢」「第一印象」「顧客への姿勢」「主体性」というものは変わるのは難しいものの、変わることができるスキルと言われます。
面接では、この変わらないといわれるスキルというか人柄というか、それを大切にしています。ちなみに、マネジメントになるためには、「知能」「想像力」「概念的能力」も必要なスキルとなってくると言われますね。
-なるほど。これらを面接のときにチェックするのですね。
そうですね。ただ私自身はほとんど面接には出ないんですよ。応募者から「所長とお話ししたいです。」というリクエストがあったときくらいです。
その代わりに私以外のみんなで面接をします。先程申し上げた通り経営理念や「誠実性」「熱意」「向上心」などのスキルがいかに大切かという点については、普段からみんなで共有しているので、私が出るまでもなくみんな同じ視点で面接ができるためです。会社のみんなには全幅の信頼を寄せています。この人が入社したら仕事が楽しいか、会社が伸びそうか、そういう観点でスタッフみんなで一生懸命面接をしています。
また、実は自慢なのですが弊社は、従業員が友人や知人を採用候補者として紹介してくれることも多いです。会社に自分の大切な人を紹介できるって、とてもうれしいしすごいことですよね。なかなか自分の大切な人を自分の会社に紹介するって勇気のいることだと思うのですが、それだけ会社はメンバーから信頼してもらっているということで、これは飛び上がりたいくらい嬉しいですね。
汐留パートナーズは離職率はとても低く、手前味噌ですが素晴らしいメンバーがそろっています。こんなにいい人がそろっている会社は、私が15年近く色々な会社にお邪魔した中で一番ではないでしょうか(笑)
親近感があって何でも質問できる環境
-望月さん、今のお話を受けていかがですか?
汐留パートナーズ税理士法人 アソシエイト 望月美希
税理士試験科目合格
大原簿記専門学校卒業後、2014年9月汐留パートナーズ税理士法人入社。会計税務部門にてスタートアップから中小・中堅企業の会計税務業務を担当し、月次決算、本決算、税務申告書の作成業務等を行っている。比較的規模の大きなクライアントに定期訪問もして経理業務のアウトソーシングも担当している。
汐留パートナーズには性格のいい先輩方が多いです。例えば、繁忙期でみなさんお忙しい中だと、質問などしにくいと思うのですが、弊社では気兼ねなく質問できます。
忙しくていらいらしていたりすると、汐留パートナーズではその上席者の評価が落ちます(笑)。すぐに聞けばわかるようなことを先輩がイライラしてるせいで後輩が質問できなくなるって指導する立場として失格だと思っています。
試験休暇も問題なく取得できるのもいいところです。
そもそも全体として、業務を効率化して残業時間を減らしライフワークバランスや受験勉強を大切にする方針です。繁忙期でも遅くまでお仕事をしなくてもいいように進めています。
-望月さんは現在3年目と伺いました。業務内容を教えていただけますか?
財務諸表論に合格して汐留パートナーズ税理士法人に入社しました。担当しているのは小さな会社から大きな会社まで満遍なく、業務は会計帳簿の確認や税務申告書の作成をすることが多いです。最近はお客様の会社に伺う半常駐型のお仕事もいただいています。とても勉強になります。
1年目から担当している業務自体は変らないのですが、業務の内容は少しずつ難しくなり、担当クライアントも大きくなってきています。最初は先輩のお手伝いだったのが、今はだいたいのことを自分一人でやれるようになり、次はこういう仕事をやってみたいなという気持ちも出てきているという状況です。
-今後やってみたい仕事というのはどのようなものですか?
そもそも「こんな仕事もあるんだ」というのが多いです。汐留パートナーズにはいろいろな士業のメンバーが在籍しておりますので、給与計算や社会保険の手続きも行いますし、法律事務所と一緒に契約書のレビューもします。会社の設立や変更登記もあります。どれも税理士の直接の仕事ではないと思いますが、お客様からのご要望に応じてグループでワンストップに対応しています。今後は会計コンサルティング業務や、事業計画策定・資金調達支援などにも挑戦していきたいです。
-ありがとうございます。質問を変えまして、当時も今も税理士は売り手市場ですよね?大手から中小まで色々選択肢があると思うのですが、汐留パートナーズを選んだ経緯を教えていただけますか?
予備校での就職説明会で汐留パートナーズのブースで話を伺ったのが最初でした。そのとき前川さんとも話しましたよね?
話したね。覚えてるよ。
ホームページも綺麗でしたし、ブースからも気のいい感じと言いますか、親近感が伝わってきました。もともと中小の事務所で検討していたこともあって、規模もちょうど良かったんです。
仕事を楽しんで人生を100%楽しむ人と働きたい
-それでは最後に、イベントへ来る方々、そして汐留パートナーズで働きたいと思っている方へメッセージをお願いします。
仕事を楽しみたいと思っている人とお仕事がしたいですね。
仮に一日8時間働くとすると、人生の3分の1は働いているわけです。その8時間なり3分の1が単にお金を稼ぐための時間になったらもったいないとメンバー皆思ってます。仕事が楽しめれば人生を100%楽しめる可能性があるわけです。欲張りですが(笑)なので、仕事を楽しもうって方に汐留パートナーズの門を叩いてほしいですし、一緒にお仕事をしたいです。
汐留パートナーズは、ワンストップで業務を提供するため、様々な士業が集まっています。そのため、普通の税理士事務所では得られない豊富な経験をたくさん積むことができます。しかも、知りたいものや、やりたいことにはどんどん挑戦させてくれます。先輩方も性格がよくて、わからないことはしっかり教えてくれるし一緒に考えてくれます。若くてやる気がある方を募集しています。安心して入社してください。
-インタビューを通して、事務所長と3年目の方がこんなに仲がいいなんて羨ましく思いました。前川さん、望月さん、本日はありがとうございました!