「節税」も「ご家族の幸せ」も実現する相続を目指して、資産税専門税理士としてのこだわり:松木会計事務所 税理士・松木早苗

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「相続税は他の税法と比べて人間味が大きくものを言う。税務のスキルはもちろん、人として成長することも必要です。生涯かけて極めていきたい。」と語る税理士・松木早苗さん。相続に関わる豊富なキャリアを活かして2017年に東京都新宿区(神楽坂・飯田橋エリア)にて資産税専門の松木会計事務所を設立されました。
資産税専門の税理士として独立して活躍する松木さんに、お仕事のこだわり、子育てと税理士業務との両立など、色々なお話を伺いました。

松木会計事務所_税理士_松木早苗氏松木早苗
松木会計事務所 代表/税理士

相続税を専門とする大阪の税理士事務所、東京の大手税理士法人の資産税部門、等で約15年の勤務を経て、独立。東京都新宿区、神楽坂・飯田橋エリアにてオフィスを構える。
資産税を専門に経験を積んできていることから、親や配偶者からの一般的な相続税申告はもちろんのこと、子供・孫への生前贈与といった相続対策や贈与・譲渡に関わる相談、申告を得意とする。
また、資産家の方を対象とした資産管理会社の設立や運営、宅地建物取引士の資格を保有しているため地主や不動産オーナーの方向けの不動産賃貸業の会計・各種申告といった相談などにも対応可能。
愛媛県松山市出身。

納得いく税額はもちろん ご家族に寄り添ったきめ細かなサポートが強み

―松木会計事務所さんではどのようなサービスを提供されていますか?

松木さん:相続税・贈与税・譲渡所得税の対策、いわゆる資産税のサポートが中心業務ですが、法人税・所得税・消費税申告のサポートやアドバイスも積極的に行っています。
相続を機に不動産経営に携わる方や、事業承継を見越した法人経営など、相続をきっかけに法人税・所得税等の申告業務を契約するお客様もいらっしゃるからです。

―松木会計事務所さんの強みを教えてください。

松木さん:土地の現地調査・評価から税務申告、アフターフォローまでを一貫して私が担当できる点が強みです。
例えば、税理士事務所によっては、土地の評価担当者・申告書作成担当者など、相続税のプロセスごとに別々の担当者がついていることがあります。もちろん、担当者全ての作業を統括する税理士はいますが、万一フォローが必要になった時に問題点の洗い出しに時間がかかったり、担当者間の隙間の課題に気づきにくくなったりする可能性もあります。
一人の税理士が全てのプロセスを担当することで、相続の全体像を把握しやすくなり、よりお客様に寄り添った形のご提案をすることができます。相続税サポートの品質にはこだわってサービスをご提供しています。 

―松木さんにとって、相続税サポートにおける「品質」とは何ですか?

松木さん:まずはご家族の方に寄り添った丁寧な説明と連絡ができること。そして、正しい申告ができることはもちろんですが、むしろ遺産分割の仕方がポイントだと思っています。
将来起きる二次相続まで考えておかないと、トータルの相続税額が大きく変わってしまいます。長期的な視点で最も低い税額になるような試算は、提案の中に必ず入れるようにしています。 

―税額が最も低くなる提案だけで終わり、ではないのですか?

松木さん:税理士ですから、できるだけ税金を低くするための提案はもちろん必要ですが、私はこの提案にこだわりすぎないでください、ということを申し添えています。
機械的に分割したことが原因で、将来ご家族の関係が悪くなってしまったらば本末転倒です。ご家族皆様のご事情をお伺いしながら、対応した試算も数通り、お示ししています。必要な方にはご訪問をしてご納得頂けるまでご説明しています。 

―丁寧な説明は、サポートの品質のひとつですね。

松木さん:相続税の申告は、原則として相続開始から10ヶ月以内に行う必要があります。大切なご家族の方が亡くなって最もデリケートな時期であるにも関わらず、短期間で決めなくてはいけないことや慣れない事務作業をしなくてはなりません。
ですから、相続税申告までのスケジュールは早い段階で丁寧に伝えること、必要な手続きの前には早めのご連絡、手間のかかりそうな手続きについては時間がかかる旨のご承諾を得るなど、連絡もご家族の方の気持ちに寄り添いながらきめ細かく、を心掛けています。

―連絡ひとつでも、気遣いが欠かせませんね。

松木さん:相続税の場合、相続開始後からサポートが始まることが多々あります。初対面の税理士に対して、最初から心を開いてパーソナルな部分も全部さらけ出せる人はいません。
亡くなった方の想いを汲み取りつつ、残されたご家族の納得感がある相続のためには、信頼関係を築くことが不可欠です。日常の連絡から提案に至るまで、ちょっとした行き違いやミスがあるとご家族の信頼を得ることはできません。
また、特定の方だけとお話しすることも好ましくありません。例えば「あの税理士は長男とばかり話している。長男の味方だから長男に有利に動いている」などと誤解されると、信頼関係が築けないばかりか、ご家族の関係にもひびが入りかねません。
誰かに肩入れすることなく、ご家族全員に同じ説明を、丁寧に繰り返すことも大切にしています。 

―短い時間で信頼関係を築くためには、人によって対応も異なってくるのでしょうか?

松木さん:例えば、ズバっと結論からお伝えしたときに「はっきりしていてわかりやすく、信頼できる」と感じる方もいらっしゃいますし、「杓子定規で冷たい、話しにくい」と感じる方もいらっしゃいます。信頼関係を築くには、ご家族の皆様一人ひとりの気持ちに寄り添って、伝え方や言葉遣いまで気を配るようにしています。

松木会計事務所_税理士_松木早苗氏

様々な税務を学んで気づいた 相続サポートのやりがい

―税理士として相続に携わるようになったきっかけを教えてください。

松木さん:大学卒業後、税理士試験を受験しながらアルバイトとして入社したのが、大阪の資産税専門の税理士事務所でした。事務所で最初に担当したのが、机上での土地評価のお仕事ですが、あえて言葉を選ばず言うととても楽しかったんです。
私の父は昔工務店を経営していたので、幼いころから測量図や設計図が身近にある環境で育ってきました。一時期は父と同じ建築士になることも考えたくらいですから、図面に携わる仕事は幼いころのワクワク感を思い出すような感覚もありました。
次に任されたのが、税理士のアシスタントとしてお客様のところに同行する仕事でした。

―楽しい!と感じられる仕事でキャリアのスタートを切った後ですね。

松木さん:実際にお客様とお会いするようになって「相続の仕事は、相当な覚悟を持って取り組まなければならない」と思いました。なぜなら、相続は“人の死”に関わることだからです。
同時に、被相続人がご家族に向ける“想い”を、相続という一面から形にできるこの仕事の奥深さにも気づき、税理士として相続に携わっていきたい!と思うようになりました。 

―相続税以外の申告業務も経験されたのでしょうか?

松木さん:税理士登録後、スキルの幅を広げたくて法人税など他の税務申告業務でもキャリアを積みました。法人税等の仕事は資産税とは違う観点でやりがいのある仕事で大変に勉強になりましたが、逆に資産税の現場が恋しくなりましたね。
ご年配のお客様やご子息のお話しをお聴きして、大切なご家族に対する想いに寄り添いながら税理士としてサポートできる、税務でありながら人間味あふれるあの現場が。 

―それから資産税一筋ですか?

東京に引っ越してから、辻・本郷税理士法人の相続部門で幅広い案件を担当し、気づけばこの業界に入って15年以上、資産税一筋で走り続けてきました。自分なりのやり方で相続に携わりたい、と独立したのが2017年のことです。 

松木会計事務所_税理士_松木早苗氏

独立して創り上げた ライフスタイルに合わせた働き方

―独立したことで、プライベートの生活は変わりましたか?

松木さん:勤務税理士時代は、会社で決められた勤務時間や仕事量をこなしていくことで精一杯でしたが、独立してからは、自分が受けられる仕事の範囲や時間を自分で決められるようになりました。
例えば、宿泊を伴うような案件などは、今の私のライフスタイルから考えると、かなり無理をしないと受けられない案件です。自分が受けるのが難しい案件は、信頼する他の税理士を紹介するといった形で、今の生活の中で無理のない範囲の仕事ができるようになり、特に育児との両立面では、ずいぶん気持ちが楽になりました。

松木会計事務所_税理士_松木早苗氏

―育児は急に対応しなければいけないことも多いかと思います。どのようにして両立しているのでしょうか?

松木さん:最近はオンラインでの打ち合わせが増えてきましたが、相続のサポートはご高齢のお客様もいらっしゃるので対面での打ち合わせもまだまだ多いのが現状です。その打ち合わせの日に子どもが体調を崩した時の対応には苦慮しました。
そこで、ベビーシッターと契約して、打ち合わせの日に子どもが体調を崩したときはシッターさんが対応してくれるような仕組みを整えました。
「打ち合わせの最中に子どもが体調を崩したという連絡が入ったらどうしよう」というプレッシャーから解放され、仕事に集中できるようになりましたね。 

―松木会計事務所の営業時間は月曜日から土曜日までの10時から17時。土曜日も対応していただけるのはありがたいですね。

松木さん:ウィークデーにお勤めをされている方の場合、税理士との打ち合わせはどうしても休みの日になるため、土曜日も通常の時間帯で営業しております。
その代わり、17時以降の時間帯や日曜日、祝日等はお休みをいただいています。この時間の区切りは、お客様にも私の生活にも合っているように思います。

―将来、どんな会計事務所にしていきたいですか?

松木さん:独立したからには、公平な第三者の専門家としての立場を貫いていきたいと思っています。
例えば、お客様が土地の相続税評価額を下げるために賃貸住宅経営を希望された場合、特定の企業のサービスを私から勧めることはしません。重要な意志決定の前にはきちんとメリット・デメリットをお伝えしお客様がご納得したサービスを受けられるようにサポートすることが、公平な第三者の専門家としての役割だと思っています。
正しい申告書が書ける、最も低い税額計算ができるだけではなく、ご家族の幸せにつながる相続を実現させるため、人の想いがぶつかり合う相続の現場での対応力をさらに磨いていくことも、今後の目標です。 

松木会計事務所_税理士_松木早苗氏

―本日はありがとうございました!

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山崎実由貴/ライター(税・会計・経営分野) 大学卒業後、会計事務所に勤務。月次監査、決算、税務申告補助、各種届出等の実務を担当。 その後、編集プロダクションと広告代理店にて「国際会計基準(IAS)」と「バリューマネジメント(経営戦略)」のテキストを制作をはじめ、会計、経営、マーケティング、公会計分野のテキスト編集、Webページの制作、パンフレット、広告媒体の制作、大手新聞社(全国紙)の会計系プロジェクトの事務局業務などに携わる。 2005年に広告代理店退社後、フリーランスのライターとして活動。税・会計・経営分野の書籍の執筆協力、大学や企業のHP、ブログ、パンフレット等の制作、税理士事務所の情報公開用ブログの執筆など、主に税・会計・経営分野での執筆を中心に活動中。近年は、育児・産後ケアに関する記事執筆やオンラインセミナーMCなども担当。 税理士試験一部科目合格(3科目)、FP技能士(2級)、産後ケアリスト(2級)。 自然豊かな茨城県在住でクライアントの9割以上は東京都近郊の首都圏。特急列車を利用して茨城県と首都圏を行き来するハイブリッドワーカー。

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