会計事務所の残業時間がわかる求人サイト

当サイト(会計事務所名鑑)をご覧頂の皆様の中にはお気づきの方もおられると思いますが、当サイトに掲載している求人情報には残業時間が記載されています。

 【残業時間の記載例】

この残業時間というのは、転職を考える方の多くが気にする内容であるのに、今までの求人サイトにはなぜか記載されていませんでした。今回は、なぜ当サイトでは残業時間を記載するようにしたのか、それによってどのようなことを実現したいのかを解説します。

本記事の目次

  • どのような基準で残業時間を掲載しているのか?
  • なぜ残業時間の掲載するようにしたのか?
  • 残業時間が明らかになることによって会計事務所業界に何が起こるのか?

どのような基準で残業時間を掲載しているのか?

まず始めに、当サイトがどのような基準で残業時間を掲載しているのかを説明しておこうと思います。

残業時間は申告制、掲載は任意

会計事務所名鑑に掲載されている残業時間は必須の掲載項目ではなく、任意です。そのため、会計事務所は残業時間を記載しなくても求人情報を掲載することができます。また、残業時間は会計事務所の自己申告に基づいて記載しています。

なるべく繁忙期と閑散期に分けて残業時間を記載することを推奨

会計事務所は、繁忙期と閑散期が明確な業界です。そのため、残業時間についてはなるべく繁忙期と閑散期に分けて記載するようにしています。

なぜ残業時間を掲載するようにしたのか?

次に当サイトがなぜ残業時間を掲載するようにしたのかについて解説します。

労働時間のミスマッチを減らしたい

会計事務所名鑑を制作したメンバーは、会計事務所業界を中心とした転職アドバイザーの経験があります。その中で気がついたことは「労働時間のミスマッチで転職する人が意外と多い」ということです。労働時間のミスマッチは会計事務所業界に限ったことではないですが、仕事と試験勉強を両立したい人が多い会計事務所業界では、労働時間が希望とマッチすることは特に重要となります。

当サイトでは残業時間を開示することによって「入社したら残業が多くて勉強が全然できなかった」と言ったミスマッチを可能な限り減らしたいと考えています。

また、「面接に行ったら残業が多い会計事務所だったので時間が無駄になってしまった」「面接をしたら残業したくない候補者だったので面接官の時間が無駄になってしまった」といったことも回避できるようにしたいと思っています。

なぜ残業時間の掲載は必須ではないのか?

とは言え、当サイトでは残業時間の掲載は必須ではありません。なぜ会計事務所名鑑では、残業時間の掲載を必須にしないのでしょうか?これには、採用側の意向も関係しています。

確かに、転職者の希望だけ考慮すれば

「残業が少ないほうがいい」

「残業時間がすべてわかった方がいい」

という人が多いと思います、

一方で、採用者側には

「仕事を一生懸命してくれる人を採用したい」

「“残業時間が少ない=楽できる、勉強を優先していい”と安易に考えて欲しくない」

という希望があります。

実際に会計事務所の採用担当者と話をしていても「会計事務所業界は、勉強や資格取得ばかりに目が向いていて、お客様に意識が向いている人が少ない」という意見が聞かれることがあります。

そのため、お客様重視し、高品質なサービスを提供している会計事務所の中には「残業が少ないことを公表することによって、お客様志向が低い人の応募を増やしたくない」と考えている会計事務所もあります。掲載を必須にしていないのにはこういった事情もあります。

なお、今後、必須にするかどうかは、採用者と転職希望者の双方の声を聞きながら判断していきたいと思っています。

残業時間が明らかになることによって会計事務所業界に何が起こるのか?

最後に、残業時間を明らかにすることによって「会計事務所に何が起こるのか」「何を起こしたいのか」を解説しておきます。

会計事務所業界の定着性を高め、労働や人材の効率を高めたい

残業時間が予め予想できることにより、ミスマッチが減り、人材の定着性がアップすることになると思います。これにより、採用失敗による損失が減り、会計業界の労働効率はアップします。会計事務所の労働効率が上がれば顧問先の企業にもプラスになりますので、会計事務所業界を通じて日本全体の活性化に貢献できればと思っています。

競争原理を働かせ業界全体の人材のレベルアップに繋げたい。

残業時間を開示すると残業の少ない会計事務所への応募者が増え、残業が多く労働環境が良くない会計事務所への応募者は減ると思います。そのため、労働環境の良い会計事務所は人材採用を行いやすくなるでしょう。

一方で、残業時間の少ない会計事務所への応募者が増えると、そういった会計事務所の選考倍率が上がりますので、残業時間の少ない会計事務所に転職するためには、若いうちから仕事も勉強も全力で行い評価されるキャリアを作っておく必要がでてきます。

それによってより一層の競争原理が働くようになりますので、業界の人材レベルが高まることにもつながっていくのではないかと思っています。

労働時間が長くても優良な会計事務所は多い

一方で、労働時間が短い会計事務所が必ずしも良い会計事務所だとは限りません。お客様に評価され急成長している会計事務所や、事業承継や組織再編、国際税務などの高度なサービスを提供している会計事務所には忙しい事務所も多くあります。

残業時間を開示することによって、大手の会計事務所や高度なサービスを提供している会計事務所で働いたり、高い年収を得たりするためには、それなりの労働時間をこなすことも必要であるということも当サイトを通じて発信していきたいと意図しています。

以上のようなことを意識しながら、会計事務所名鑑は運営されています。

オープン間もないサイトでまだまだ掲載求人数は多くはないですが、今後、掲載数を増やし会計事務所業界の求人情報をよりオープンなものにしていきたいと思います。

また、当サイトにはこの他にも他の求人サイトには掲載されてない項目が複数記載されていますので、それらに関しても順次ご紹介して参ります。

この記事の著者

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【手塚佳彦/株式会社ワイズアライアンス代表取締役CEO】 神戸大学卒業後、会計・税務・ファイナンス分野に特化した転職エージェントにて約10年勤務。東京、大阪、名古屋の3拠点にて人材紹介・転職支援、支社起ち上げ、事業企画等に従事。その後、グローバルネットワークに加盟するアドバイザリーファームにてWEB事業開発、採用・人材戦略を担当するなど、会計・税務・ファイナンス業界に精通。また、株式会社MisocaのアドバイザーとしてMisoca経営陣を創業期から支え、弥生へのEXITを支援するなどスタートアップ業界にも造詣が深い。 2013年10月、株式会社ワイズアライアンス設立、代表取締役CEO(Chief Executive Officer)就任、会計事務所名鑑編集長。

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