
税理士を目指されている方にとって、どの税理士科目をどのように勉強するかは悩まれる方も多いと思います。
そこで会計事務所名鑑では、税理士受験生の皆様に、効率よく勉強を進めて頂き、ひとりでも多くの方に、少しでも早く税理士試験に合格頂けるよう、税理士試験の対策や勉強法について科目別にまとめてみました。
実際に税理士試験に合格し、現在第一線で活躍されている方々が、どの科目をどのように勉強されたかを執筆してくださっています。
科目毎の勉強法やポイント、お勧めの専門学校、講師、書籍なども紹介しています。
受験勉強の参考にして頂き、ひとりでも多くの方が、いち早く合格されることを祈っています!
このコーナーの合格者の声も踏まえて、試験の日程や申し込み方法、合格までの学習の進め方をまとめた「税理士試験とは?日程・申込方法から合格後のキャリアまで徹底解説」もあわせてご覧ください。
税理士試験の勉強時間・学習計画の要点
- 5科目合計の勉強時間は、予備校各社が公表している目安でおおむね2,000〜2,500時間とされています。
ただし、国税庁や日本税理士会連合会が公式に目安を公表しているわけではありません - 科目別の目安は、比較的負担の軽い科目で150時間程度、負担の重い科目で600時間程度と幅があります
- 1科目ずつ受験でき、合格した科目は生涯有効な「科目合格制」のため、1年に1〜2科目ずつ、数年かけて合格を目指す受験者もいます(※税理士の資格取得(日本税理士会連合会))
- 合格者24人のうち、働きながら学習していた時期がある方は17人、学習に専念していた時期がある方は10人、大学・大学院在学中に学習していた時期がある方は8人です(1人が複数の区分に該当します)
(※自社調査:科目別勉強法(合格者インタビュー))
目次
- 税理士試験の勉強時間の目安(5科目合計)
- 科目別の勉強時間の目安
- 合格までに何年かかるか — 科目合格制を前提にした年数の考え方
- 合格者24人に聞いた学習環境のリアル
- 1日・1週間の学習時間をどう組み立てるか
- 独学か、予備校・通信講座か — 合格者はどうしていたか
- 科目別の勉強法と合格者インタビュー一覧
- よくある質問(FAQ)
税理士試験の勉強時間の目安(5科目合計)
予備校各社の目安はおおむね2,000〜2,500時間
税理士試験は、会計学に属する科目である簿記論・財務諸表論の2科目と、税法に属する科目のうち受験者が選ぶ3科目、合計5科目に合格する試験です。(※税理士試験の概要(国税庁))
予備校各社が公表している学習時間の目安をみると、5科目の合計はおおむね2,000〜2,500時間とされています。
ただし、これは予備校各社が独自に示している目安であり、国税庁や日本税理士会連合会が公式に学習時間の目安を公表しているわけではない点には注意が必要です。
実際に必要な時間は、選ぶ科目や学習の始め方によっても前後します。
簿記や会計の経験があるか、講座を受講するか独学かといった前提も異なるため、かかる時間は人それぞれです。
公的な基準はない — 目安を鵜呑みにしないための3つの前提
勉強時間の目安を調べると、紹介されている5科目の合計時間が出典によって異なることがあります。
目安がどのような前提で作られているかが、出典ごとに違うためです。
目安を見るときは、次の3つの前提を確かめてみてください。
- 講座を受講する前提か、独学を前提にしているか
- 初学者を前提にしているか、簿記の学習経験や実務経験がある人を前提にしているか
- 何年かけて5科目の合格を目指す前提か
目安は学習計画を立てるための物差しであり、その時間に届けば合格できるという基準とは異なります。
試験そのものの難しさや科目ごとの合格率の推移は、「税理士試験の難易度と合格率の推移【最新データ】」で最新のデータを紹介しています。
科目別の勉強時間の目安
科目別の目安も、予備校各社が公表している数字です。
国税庁や日本税理士会連合会が示している時間ではない点は、5科目合計の目安と同じです。
目安はおおむね次のとおりで、科目によって150時間程度から600時間程度まで幅があります。
- 法人税法: 600時間
- 所得税法: 600時間
- 簿記論: 450時間
- 財務諸表論: 450時間
- 相続税法: 450時間
- 消費税法: 300〜350時間
- 固定資産税: 250時間
- 住民税: 200時間
- 事業税: 200時間
- 国税徴収法: 150時間
- 酒税法: 150時間
負担の重い科目・軽い科目という見方
目安を並べると、科目ごとの負担の違いが分かります。
- 法人税法・所得税法: 目安がもっとも大きく、600時間です
- 簿記論・財務諸表論・相続税法: 450時間で、これに次ぎます
- 消費税法: 300〜350時間です
- 固定資産税・住民税・事業税・国税徴収法・酒税法: 150〜250時間と、比較的負担の軽い科目です
勉強時間の目安が長い科目を同じ年に重ねると、1年あたりの負担も大きくなります。
法人税法と消費税法を同時に勉強していた合格者は、次のように振り返っています。
「両科目ともに理論を覚える量が多く、かつ入社したてであったために実務も学びながらという生活でした。」
「このまま続けていると、いずれも中途半端になると考え、合格した年は消費税法のみに絞って受験しました。」
(消費税法の合格者。消費税法 合格者インタビューを読む)
合格までに何年かかるか — 科目合格制を前提にした年数の考え方
税理士試験は、5科目を一度に合格しなくてもよい試験です。
科目ごとに受験でき、一度合格した科目は生涯有効なため、何年かけて5科目をそろえてもよい仕組みになっています。
(※税理士の資格取得(日本税理士会連合会))
試験は年に1回、例年8月上旬に実施されるため、1科目に挑戦できるのは1年に1度です。
日程や申し込み方法の詳細は「税理士試験とは?日程・申込方法から合格後のキャリアまで徹底解説」で解説しています。
(※令和8年度(第76回)税理士試験の実施に関する公告(国税庁))
1年に1〜2科目ずつ積み上げる進め方
科目合格制を活かして、1年に1〜2科目ずつ、数年かけて5科目をそろえる受験者もいます。
1年目は会計2科目(簿記論・財務諸表論)から始め、2年目以降に税法科目を1科目ずつ積み上げていく進め方をする方もいます。
「簿記論は、税理士試験受験科目としては最初に選択する方が多い科目だと思います。」
(簿記論の合格者。簿記論 合格者インタビューを読む)
1年に受験する科目数は、合格者によって異なります。
会計2科目を同時に受験して合格した方もいれば、3科目を同じ年に合格した方もいます。
「簿記論、財務諸表論は同時に一発合格できました。」
(簿記論の合格者。簿記論 合格者インタビューを読む)
「簿記論・財務諸表論・消費税法は2年目で三科目合格しました。」
(法人税法の合格者。法人税法 合格者インタビューを読む)
どの科目をどの順番で受けるかを考えるときは、「税理士試験の科目一覧と選び方|おすすめの組み合わせを解説」が参考になります。
合格者24人の受験回数と学習開始時期の実例
受験回数や合格までの年数を明記している方は一部にとどまるため、会計事務所名鑑では平均値を出さず、本人が書いた言葉をそのまま紹介します。
「3度目の受験(正社員2年目)で合格しました。」
(消費税法の合格者。消費税法 合格者インタビューを読む)
「消費税法は、2回目の受験で無事合格することができました。」
(消費税法の合格者。消費税法 合格者インタビューを読む)
「所得税は運良く1回の受験で合格することができました。」
(所得税法の合格者。所得税法 合格者インタビューを読む)
「1年目は勉強に専念して他の科目と一緒に勉強していました。」
「2年目、3年目は正社員として働きながら勉強していました。」
(相続税法の合格者。相続税法 合格者インタビューを読む)
「1年目は1月から勉強を開始しました。」
「2年目は3月頃から勉強を開始しました。」
(固定資産税の合格者。固定資産税 合格者インタビューを読む)
1回で合格した方もいれば、複数回挑戦した方もいます。
勉強を始める時期も、1月、3月、大学3年生の6月とさまざまです。
合格者24人に聞いた学習環境のリアル
合格者へのインタビューでは、科目ごとの勉強法に加えて、どのような状況で勉強していたかも尋ねています。その回答を、学習環境ごとに整理しました。
働きながら17人・専念10人・大学/大学院在学中8人
24人の回答を「働きながら」「専念」「大学・大学院在学中」に分けて数えると、次のとおりです。
(※自社調査:科目別勉強法(合格者インタビュー)24人・42本、2026年9月集計)
- 働きながら学習していた時期がある方: 17人
- 学習に専念していた時期がある方: 10人
- 大学・大学院在学中に学習していた時期がある方: 8人
学習の途中で環境が変わった方が多く、1人が複数の区分に該当するため、内訳の合計は24人を超えます。
学習に専念するか、働きながら学ぶかは、受験を考える多くの方が迷うところです。
それぞれのメリットとデメリットは「税理士試験は勉強に専念すべきか、働きながら勉強すべきか?」で解説しています。
働きながら合格した人の時間の作り方(本人の言葉)
働きながら合格した方のインタビューには、勉強の時間をどう作り出したかが具体的に書かれています。
「ボリュームがやはりとても多いので、勉強時間をいかに作り出すかが大事かもしれません。」
(法人税法の合格者。法人税法 合格者インタビューを読む)
「平日1~2時間早く出社し自習を重ねていました」
(住民税の合格者。住民税 合格者インタビューを読む)
「フルタイムで働きながら勉強していました。」
「通学だと挫折することがわかっていたので、通信講座を使って勉強していました。」
(事業税の合格者。事業税 合格者インタビューを読む)
同じ「働きながら」でも、早朝に自習する方、通勤時間を使う方、通信講座で通学の負担を避けた方と、時間の作り方はさまざまです。
専念で合格した人の1日(本人の言葉)
学習に専念していた時期がある方は10人でした。専念といっても、講義を受ける時間と自習の時間の配分や、1日の区切り方は人によって違います。
「専念だったので、日中は講義を受けて、そのあと復習をしていました。」
(法人税法の合格者。法人税法 合格者インタビューを読む)
「理論は朝の授業前、昼休憩中、帰る前の喫茶店等各1時間程に分散して覚えていました。」
(相続税法の合格者。相続税法 合格者インタビューを読む)
「他にやることもなかったので、1月に学習を開始してから本試験までの間に学習をしなかった日はなく、とにかく毎日学習していました。」
「直前期には朝の7時には学習を開始し、夜の自習室閉鎖後も家に帰って理論暗記するなど時間を大切にしていました。」
(簿記論の合格者。簿記論 合格者インタビューを読む)
学生のうちに合格した人の進め方(本人の言葉)
大学・大学院在学中に学習していた時期がある方は8人でした。授業やアルバイト、研究との両立の仕方が語られています。
「大学3年生の6月から勉強を開始し、週3日大学の講義、週2日のアルバイトをしながら勉強をしていました。」
(財務諸表論の合格者。財務諸表論 合格者インタビューを読む)
「受験をはじめたばかりで、学生で時間に余裕があったので、朝から晩まで勉強していました。」
(財務諸表論の合格者。財務諸表論 合格者インタビューを読む)
「大学卒業後に大学院に進学したため、大学院と専門学校の行き来を繰り返しながら勉強していました。」
(簿記論の合格者。簿記論 合格者インタビューを読む)
働きながら合格した方もいれば、学生のうちから勉強を始めて合格した方もいます。置かれた環境の中で、時間の作り方を工夫していたことがインタビューから読み取れます。
1日・1週間の学習時間をどう組み立てるか
1日や1週間に何時間勉強すればよいかについては、国税庁や日本税理士会連合会が目安を示していないため、会計事務所名鑑でも全員に当てはまる時間の目安は設けず、合格者が生活の中でどのように時間を組み立てていたかを紹介します。
平日と休日で役割を分ける
平日は個別の問題や理論の暗記、休日は総合問題というように、曜日によって学習の内容を分けている方がいます。
「平日は個別問題、休日は総合問題を中心に勉強しました。」
(固定資産税の合格者。固定資産税 合格者インタビューを読む)
「専門学校のカリキュラムに遅れないことを最優先とし、通勤時は主に計算のポイントの復習、昼休憩等の時間に理論暗記、夜は理論暗記と計算の個別問題、土日は復習が遅れている部分を中心にバランスよく勉強しました。」
(法人税法の合格者。法人税法 合格者インタビューを読む)
隙間時間と集中できる時間を使い分ける
仕事のある平日は、まとまった時間が取れる夜と、通勤や昼休みといった隙間時間とで、学習の内容を使い分けた方がいます。
「平日は勉強時間を確保するのが難しかったので、業務前や通勤時間は理論、夜など集中して机に向かえる時間は計算問題を解くようにしていました。」
(消費税法の合格者。消費税法 合格者インタビューを読む)
「仕事以外で空いている時間は基本勉強時間にしていました。」
「10時間なんとなくテキスト眺めたり問題ぼんやり解いても、何も身につかないので、究極に集中できる2時間を毎日作るために、勉強のために休んだり、他に体力使ったりしないようにするのが大事です。」
(法人税法の合格者。法人税法 合格者インタビューを読む)
時間の数え方は人それぞれ
勉強時間を週単位で管理していた方もいれば、時間のノルマを課さなかった方もいます。
「時間の目安として、2月くらいまでは週に約40時間、それ以降は約50時間くらい勉強時間を確保していました。」
(財務諸表論の合格者。財務諸表論 合格者インタビューを読む)
「勉強時間については、アプリで時間を付けていた時期もありますが、基本的に時間ノルマは課さないようにシフトしました。」
(消費税法の合格者。消費税法 合格者インタビューを読む)
前者は、大学在学中に簿記論と財務諸表論の2科目に1年で同時合格した方の言葉で、消費税法の学習時間も含んでいます。この時間は、その方が確保できた時間であり、誰にでも当てはまる目安というわけではない点に注意が必要です。
独学か、予備校・通信講座か — 合格者はどうしていたか
合格者へのインタビューでは、勉強に利用した専門学校についても質問しています。回答を見ると、専門学校の講座を利用した方が多く見られます。
(※自社調査:科目別勉強法(合格者インタビュー))
講座の受け方は、通学、Web講義、通信講座とさまざまで、勉強の開始が遅れた分をWeb講義の倍速視聴で取り返した方もいます。
「勉強の開始時期が遅かったため、WEB講義を倍速で視聴し、1~5月までは計算中心で学習しました。」
(財務諸表論の合格者。財務諸表論 合格者インタビューを読む)
簿記論の合格者には、受講できるクラスがない時期にテキストだけで独学を始め、5月から直前期のコースを受講して合格した方もいます。
(簿記論 合格者インタビューを読む)
教材については、講座で用意されたものに絞ったという声があります。
「専門学校の教材以外は一切使っていません。」
(国税徴収法の合格者。国税徴収法 合格者インタビューを読む)
「予備校から与えられる教材のみで良いと思います。」
(法人税法の合格者。法人税法 合格者インタビューを読む)
独学だけで合格できるかどうかは、インタビューからは判断が難しい点です。利用した専門学校や講座、教材は、「科目別の勉強法と合格者インタビュー一覧」から読めるインタビューで、本人の言葉として紹介しています。
科目別の勉強法と合格者インタビュー一覧
- 税理士試験の勉強のポイントを科目別に解説!
- 実際に税理士試験に合格した人たちが執筆!
- 勉強法だけでなく、利用した専門学校、お勧めの先生(講師)、書籍なども紹介!
科目ごとのインタビューは、次の一覧から読めます。
簿記論
- 簿記論は「コツコツ」間違ったところを徹底的に繰り返し解く!
- 簿記論は「とにかくやり込む」ことで合格のチャンス大!
- 簿記論は「勉強方法の確立」「勉強時間の確保」「継続するメンタル」を意識!
- 簿記論はケアレスミスや内容の理解が結果に直結!
- 簿記論合格の秘訣は「質問魔」?質問を探すことはとてもいい勉強になる
- 簿記論は「捨て問の判断」も重要!
- 簿記論は「点が取れるものをミスなくとる」!
- 簿記論は基礎が固まったら総合問題を多く解答。「実践的な能力」を養う!
- 簿記論は基礎的な問題さえ押さえれば絶対に受かる!
財務諸表論
- 財務諸表論の勉強「理論は集中して、計算は慣れ」で合格をつかむ!
- 財務諸表論の理論は丸暗記より「理解中心」で!
- 財務諸表論 勉強開始の遅れは「講座の倍速視聴」で取り返す!
- 財務諸表論の勉強は「何度も回す」!苦手な部分を作らない
- 財務諸表論の理論は「まずイメージで、次に細かいところ」を覚える!
- 財務諸表論の直前期は理論の時間を確保。それまでに計算を仕上げる!
- 財務諸表論の理論は隙間時間で覚えるのが一番効率的!
法人税法
- 法人税法は「究極に集中できる2時間」で合格を目指す!
- 法人税法は印をつけて解き直しをする問題を選別!
- 法人税法は何が起こるか分からない。大逆転も!
- 法人税法勉強のポイントは「理論と計算をバランスよく」学習すること!
- 法人税法はメリハリをつけて勉強!モチベーションを保つのも大切
- 法人税法は「勉強時間をいかに作り出すか」が大切!
所得税法
相続税法
- 相続税法は「当事者の立場をイメージ」しながら覚える!
- 相続税法は「身近な事例」なども考えながら学習を!
- 相続税法は「自分の型」を作る。温泉につかりながら理論を回した思い出も!
- 相続税法は「納税猶予」の勉強にポイントあり!
消費税法
- 消費税法は「自分を追い詰める」より「自分にあった」勉強法を貫き合格!
- 消費税法の勉強は「計算」の知識を入れる中で「理論」の表現に慣れる!
- 消費税法の勉強は時間の使い方が大事!
- 消費税法は「本試験までに解いた問題数と理論の暗唱数」で合否が決まる!
- 消費税法は「計算と理論どちらが欠けていても合格はできない」科目!
- 消費税法は実務経験がある人は有利な科目!
国税徴収法
固定資産税
- 固定資産税の勉強は1つのミスが命取り!「どうすればミスしないか」を考え続ける
- 固定資産税の勉強は「いかにミスをしないか」が合否の分かれ道!
- 固定資産税は「回答をいかに早く書けるか」のテクニックも重要!
住民税
事業税
2026年10月現在、科目別の勉強法として42本のインタビューを公開しており、回答者は24人です(1人が複数の科目について答えているため、本数より人数が少なくなっています)。(※自社調査:科目別勉強法(合格者インタビュー))
よくある質問(FAQ)
Q1. 税理士試験の勉強時間は合計どれくらい?
A. 予備校各社が公表している学習時間の目安をみると、5科目の合計でおおむね2,000〜2,500時間とされており、科目別では比較的負担の軽い科目で150時間程度、負担の重い科目で600時間程度と幅があります。国税庁や日本税理士会連合会が学習時間の目安を公表しているわけではないことや、簿記や会計の経験、講座の受講か独学か、何年かけて合格を目指すかによって必要な時間が変わることにも注意が必要です。科目ごとの目安は「科目別の勉強時間の目安」でまとめています。
Q2. 1日に何時間勉強すればいい?
A. 1日に必要な時間について、公的な目安は示されておらず、全員に当てはまる時間もないのが実情です。合格者の例では、大学在学中に簿記論と財務諸表論に合格した方が、消費税法の学習も含めて、2月ごろまでは週に約40時間、それ以降は約50時間を確保していたとのことです。一方で、時間のノルマを課さず、毎日決めたタスクが終われば勉強を切り上げていたという方もいれば、働きながら合格した方の中には、早朝、通勤時間、昼休み、夜、休日と、学習の内容を時間帯ごとに分けていた方もいます。まず1日と1週間に確保できる時間を確かめ、その範囲で進められる計画を立てましょう。具体例は「1日・1週間の学習時間をどう組み立てるか」で紹介しています。
Q3. 独学で合格できる?
A. 独学だけで合格できるかどうかは、インタビューからは断定できないものの、会計事務所名鑑のインタビューに答えた合格者には、専門学校の講座を利用した方が多く見られます。講座は通学のほか、Web講義や通信講座を使った方もいて、簿記論の合格者には、テキストだけで独学を始めたあとに直前期のコースを受講して合格した方もいます。独学と講座のどちらが合うかは、確保できる時間や、一人で学習を続けられるかによって変わります。
Q4. 勉強は何から始めればいい?
A. 税理士試験は1科目ずつ受験でき、合格した科目は生涯有効なため、まずは受験する科目を決めて学習を始められます。合格者のインタビューには、簿記論を最初に選択する方が多いという声があり、会計2科目(簿記論・財務諸表論)から始めた例が見られます。受験する科目の選び方や順番は「税理士試験の科目一覧と選び方|おすすめの組み合わせを解説」で解説しています。(※税理士の資格取得(日本税理士会連合会))
Q5. 社会人と学生で勉強の進め方は違う?
A. 学習環境によって、時間の作り方は大きく変わります。合格者24人のうち17人は働きながら学習した時期があり、平日に1〜2時間早く出社して自習した方や、通勤時間に理論を、夜に計算問題を解いた方がいます。大学・大学院在学中に学習した時期がある方は8人です。授業の空き時間や自習室を使った方、朝から晩まで勉強した方など、過ごし方はさまざまです。どちらの環境でも、科目合格制を活かして1年に取り組む科目数を調整できます。(※自社調査:科目別勉強法(合格者インタビュー))










